モンブラン146からはじまった万年筆とのお付き合い。
インクが2年間も乾かない、プラチナ万年筆の#3776センチュリーを使うようになってから、本格的に万年筆生活がスタートしました。
まずは、4色ボールペン(黒、赤、青、緑)の代わりに4本の万年筆を揃えました。
センチュリーのブルゴーニュが赤用、シャルトルブルーが青用、ブラックインブラックが黒用。
そして最後に緑用として買ったのが、今回紹介する『パイロットのカスタム74』です。(上記センチュリーの紹介にあるローレルグリーンは、しばらく後に購入したものです)
パイロットのカスタム74とは
Amazonで購入したカスタム74の箱。
カスタム74シリーズは、パイロット社の創業74周年に作られた万年筆です。
日本語を書くことにこだわって作られた日本品質のパイロットを代表するモデルで、パイロットの万年筆の中で、11種類のペン先が選べるスタンダードモデル。
定価12,960円で実売は1万円前後。安くもなく高くもない。けど、いい万年筆を持ってみたいといく方にはちょうどいい価格帯です。
パイロットの本格万年筆の1本目としてもふさわしい一品です。
カスタム74 SF レビュー
箱を開けると、黒いプラスチックのケースが出てきました。
ケースを開けると、本体と保証書や説明書、インクカートリッジが1本入ってました。
カスタム74の本体とご対面!先端が丸いクリップがとても印象的。いいですねぇ。ケースのデザインがいいので、センチュリーより写真映えします。
クリップのデザインが三角形になってまして、ここにもPILOTの文字が刻印されてます。
キャップリングには「CUSTOM 74 ★ PILOT MADE IN JAPAN ★」と刻印されてます。標準モデルなので★は一つです。
11種類のペン先の中から、僕が選んだのはちょっと柔らかめの「SF」。
カスタム74のペン先。14金の5号(パイロット独自のサイズ表記)です。
#3776センチュリーのブラックインブラックを「SF」にしたので、パイロットの万年筆との違いが知りたくて同じニブにしてみました。
Fのペンポイントはこれくらい。
あと、日本のメーカーのFだと手帳にも書き込めるというのも決め手になりました。
実際に書いてみた センチュリーSFとの比較
付属していたカートリッジのインクは使わずに、『コンバーター CON-70』を別途購入して使います。
インクはラミーのグリーンを入れてみました。
初めてプッシュ式のコンバーターだったので、ちょっとコツが分かるまで何度もシュポシュポしましたが、なんとか吸引できました。
上がカスタム74のSF(細軟)、下が#3776センチュリー SF(細軟)の試し書きです。
書いてるノートは『アピカ 紳士なノート ハードカバー 方眼罫 A5』です。
5mm方眼のノートにも、かなり細かく書き込むことができます。SFなので筆圧をかけずに書けばかなり細い線も書けます。これなら手帳でも使えそう。
センチュリーに比べてペン先は柔らか目です。センチュリーは細軟とはいえちょっと硬い感じがしますが、カスタム74の細軟はより柔らかくて優しい感じ。
その分、ぐっと筆圧をかけるとペン先が広がってより太い字を書くことができます。
細い部分と太い部分のメリハリや、トメ・ハネ・ハライをしっかりつけることができるので、美文字の練習用にとてもいい感じ。
本体の太さも若干センチュリーより細め。あと、首軸と胴軸のネジにはゴムパッキンがついてるようで、細かな配慮がされているのを感じます。
滑らかで柔らかな書き心地のSF。万年筆は硬いもの!とてっきり思ってたので、この柔らかさには驚きました。
ただ、万年筆を使ったことがない人が初めてこれを使っちゃうと、ペン先が壊れるかもしれないのでまずはFニブとかからの方がおすすめ。
あと、左手で書く場合はどうしてもペン先を引くのではなく押して書くことになるので、インクが多く出る傾向があります。左利きの方もご注意ください。