はじめて自分で買った万年筆『LAMY サファリ』レビュー

人生で初めて自分のものになった万年筆は、まさかの万年筆の最高峰である『モンブラン』のマイスターシュテュック146でした。

20年前、初めて手にした万年筆はモンブラン マイスターシュテュック146でした

モンブランの公式ページでは『ル・グラン』と呼ばれているモデルですね。

価格を見てみると最上級モデルの149のベーシックモデルが10万円ほどで売られているのに対して、ル・グランの146は7万円台で販売されてます。146も上級モデルというのは間違いありません。

この価格を知った当初は、価格にビビってほとんど使うことなくしばらく仕舞い込んでしまいました(ペン先がMで使う場面が少なかったのも理由の一つ)。

学生時代に7万円の万年筆をガンガン使うような感覚はまだ持ち合わせてませんでした。

そのため、高い万年筆を使う前にまずは万年筆に慣れよう!と思い立ち、初めて自分で購入した万年筆がLAMY(ラミー)のSafari(サファリ)なんです。

LAMYの万年筆「Safari」とは

LAMY Safariのイエローとオールブラック

初めて買った万年筆は、右の黄色軸の『LAMY Safari イエロー』。

ペン先はEFでラミー純正のグリーンのインクを入れて使ってます。

書き味サラサラ♪ ラミーの万年筆 サファリ購入!レビュー|スーログ

左の黒いのは2018年の限定モデル『サファリ オールブラック』。ペン先はFにしました。

一般的に販売されているブラックはちょっと茶色っぽいんですが、このオールブラックは完全に黒!という感じです。

傑作万年筆の2018年限定モデル『サファリ オールブラック』購入レビュー |スーログ

ラミーのサファリは、万年筆初心者の入門用として最適な一本です。

LAMYは1930年創業のドイツの文具メーカー。

サファリは数ある取り扱い万年筆の中で、初めて万年筆を使う若者向けに作られたモデル。リーズナブルだけどしっかりと書けて、ガンガン使い倒せるデザインが特徴です。

特徴的なのが大きなクリップ。シャツのポケットだけでなく、デニムなどのカジュアルな生地にもはさみやすいため、どこにでも持ち運んで使えるようになってます。

万年筆はグイグイ押さなくてもそっと紙にのせるだけでインクがスーッと出てきます。

ただ、鉛筆やシャープペンに慣れてる場合、どうしても筆圧が強いためそのままの筆圧で書いてしまうとペン先を壊してしまうことがあります。

その点もサファリなら心配無用。筆圧が強い人でも、ペン先がスチールになってるので強く押し込んでもペン先を傷める心配がありません。

また、サファリの持ち手部分は三角形になっており、人差し指と親指をその面に当てて書くことで、万年筆を正しく持つ練習にもなります。

これだけの機能があり、価格も2,000〜3,000円台とかなり買いやすい万年筆です。

いろんなインクを楽しめるコンバーター

最初の頃は特にインクへのこだわりはなかったんですが、万年筆をメインの筆記具にしてからはいろんなインクを試したいという欲望がムクムクと。

というわけで、インクはカートリッジではなくコンバーターを使ってます。

いろんなインクを楽しめるコンバーター
コンバーターは『LAMY コンバーター LZ28 アルスター サファリ abc用』を使ってます。

コンバーターをしっかり装着
コンバーターには透明のポッチがあるので、それをサファリの首軸に合わせて差し込みます。

色彩雫の天色
イエローのサファリにはLAMY純正のグリーンのインクを入れてますが、オールブラックには色彩雫の天色を入れて使ってます。

インクは基本的に万年筆と同じメーカーのものを使うのが良いとされてますが、これまで特にペン先が詰まったりすることもないので、いろんなメーカーのものを使ってます。

赤いお尻を回してインクを吸引します
ペン先を全部インクボトルに浸けて空気入らないようにして、赤いお尻を回してインクを入れます。

サファリのペン先 EFとFの線幅

基本的に手帳で使うことが多いので、ペン先は細いものを好んで使ってます。

サファリは海外メーカーなので、日本のメーカーのペン先よりも若干線幅は太めです。

ラミーの万年筆 EFニブとFニブの線幅
グリーンの文字が、イエロー(EF)の線幅で、青色の文字がオールブラック(F)の線幅です。

5mm方眼の紳士なノートに書いてみました。

ともに書き心地はとてもサラサラで、インクフローも十分。書いてて気持ちのいい万年筆です。インクの濃淡もキレいに出てます。

EF、Fニブともにペン先はスチールなので、筆圧を強くして書いてみてもビクともしません。逆に、力を入れずに紙を撫でるとサラサラとインクが出てきて気持ちよく書くこともできました。

とても書きやすい万年筆ですね。最初の一本には最適かも!

EFの方は筆圧の強弱によって細い線から太い線まで書くことができましたが、Fはあまり線幅の自由度は低め。

ここからはインクの質のお話になりますが…

裏抜けはこんな感じ
紳士なノートの裏抜けはこんな感じ。

何度も塗った場所などインクがたくさん出てる場所は裏抜けがありますね。紳士なノートのレビューを見てると、書き味ヌルヌルで裏抜け・裏写りもなく最高!というのをよく見ますが、うちの場合はかなり裏抜けしてました。

インクとペン先によって差が出てくるんでしょうかね?

ちなみに、MDノートの場合は一切裏抜け・裏写りはありませんでした。今後使うノートはMDノートを使うことにします。(他のノートも物色中)

万年筆で落書きするノートのオススメは、無印良品の『裏うつりしにくいダブルリングノート』です。かなりインクをたっぷり使ってもほとんど裏抜けすることがありません。1冊120円とかで買えるので、文字の練習などには超オススメですよ。

普段使ってる手帳(フランクリンプランナーのリフィル)だと、残念ながらEF・Fともに裏抜けが発生しました。

なので、手帳用には別の万年筆を使ってます。このサファリはノートに考えをまとめる時とか、美文字の練習でガンガン使うようにしてます。

まとめ

今回は、僕が初めて自分でお金を出して購入した万年筆『LAMY Safari』のご紹介でした。

イエローは、購入してからもう14年ほど経過してますが、修理に出すこともなく今でも現役バリバリで活躍してくれてます

僕が持ってる黒クリップのバージョンはすでに廃盤になってまして、現行モデルはステンレスのクリップになってます。

イエローのほか、シャイニーブラック・ホワイト・ブルー、また限定モデルもたくさん販売されてるので、初めての万年筆に一本いかがですか?

ペン先のオススメは、主に使うのが手帳ならEFノートならFハガキの宛名書きや見出し用ならMをどうぞ。

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