20年前、初めて手にした万年筆はモンブラン マイスターシュテュック146でした

モンブラン マイスターシュテュック146

人生ではじめて万年筆を手に入れたのは、20年以上前の大学生時代。

当時は懸賞ブームで、テレビでは「なすび」という芸人さんが「人は懸賞だけで生きていけるか?」をテーマに、目標金額100万円を目指しハガキを出しまくってました。

毎週ひっきりなしに当たるもんだから、そんなに当たるんなら自分でもやってみようと、いくつか送ってみたらこれが意外とちょこちょこ当たる。

調子に乗って応募を続けてたら、なんと万年筆が当たってしまった。

これが僕と万年筆の最初の出会いでした。

モンブランの価値が全く分かってなかった学生時代

MONTBLANK Meisterstueck 146 と ミステリーブラックのインク
MONTBLANK Meisterstueck 146 と ミステリーブラックのインク

小包のような大きさの黒くてカッコイイ箱に入れられてた万年筆とインクボトル。

懸賞の景品だから、値札も付いてない。だからこの万年筆の価値が全然わからない。

残念ながら、箱は引っ越しの時に捨てちゃいました。価値を知らないって罪ですね…(数年後、色々調べてその値段を知った時には飛び上がって驚きました)。

当時は、モンブランの万年筆の価値がまったく分かっておらず、手にしてもなんの感動もなく「おぉ、なんかカッコイイ万年筆だな」ぐらいのリアクションしかできませんでした。

送ってくれた企業様、ごめんなさい。

贈ってくれた企業の立場になって考えてみると、「おっ!卒業間近の大学生が応募してきたか。それじゃ、これから社会人になって仕事を頑張るんだから、いい万年筆をプレゼントしてあげよう」という感じだったんでしょう。おそらく。

20年間眠らせたマイスターシュテュック146

モンブラン マイスターシュテュックのキャップのロゴ
MONTBLANK Meisterstueck 146 キャップの美しいロゴ

今でこそ、この万年筆のヌルヌル感の素晴らしさを実感してますが、当時は万年筆なんか使ったことがないから、書き心地のすごさをまったく理解できず。

そのため、ペン先がMで手帳に書き込むには太いという理由で、ほとんど使わず放置プレイしてました。

たまに気が向いたときにインクを吸引してちょっと使う。しばらく使わないからインクが乾く。インクが乾いたことに気がついて洗浄する。インクを入れてしばらく放置してインクが乾く。このループを3回ほど経験しました。

その間、ラミー サファリ(イエロー)のEFを買ってたまに万年筆で手帳に書き込むこともやってましたが、どうしても使わない日が続き、インクが乾いてしまう。

そんな時、趣味の文具箱を久しぶりに読んでたら、なんと2年間もインクが乾かない万年筆があるっていうじゃないですか。

そんな万年筆があるなら使わないわけにはいかないので、早速1本買って使ってみたらこれがとても書きやすい。これなら本格的に万年筆生活をはじめられると直感!

というわけで、メインで使う筆記用具をこれまで使ってた4色ボールペンから万年筆にガラッと変えることにしました。

今使ってる万年筆については、後日レビュー記事を書きますので、気になる方は当Webサイト「万年筆愛好家」をブックマークしておいてくださいね。

いろんな万年筆を使うようになって分かったモンブランのすごさ

モンブラン マイスターシュテュック146のペン先
MONTBLANK Meisterstueck 146 ペン先 M

手帳に書き込むことが多いので、万年筆のペン先はEF・SEF・F・SFという極細や細いものをメインで使うようになりました。

そのため、カリカリとした書き心地に指が慣れてくるんですが、たまにノートに書き込む時にモンブラン マイスターシュテュック 146を使うと指が驚くんです。

長い間書いてても疲れない適度な重量感。力を入れなくてもスルスル・ヌルヌルと文字が書かれていく感触。

普段カリカリの感触に慣れてる指先には、優しすぎて「こんなに軽くヌルヌルな書き心地の万年筆があるのか」と指が毎回驚いてます。

いつまでも書き続けたくなる、そんな万年筆です。

ほかの万年筆を常用するようにならなければ、多分一生、この書き心地に感動することはなかったはず。

これからは、ノートに書き込む時や文字の練習、さらには手紙の宛名書きや署名と、どんどん使っていきますよ!

あなたのはじめての万年筆は何ですか?

20年もののMONTBLANCのインクボトル
20年もののMONTBLANCのインクボトル

万年筆のインクって、色々調べてみると約3年ぐらいで使い切るのがいいようだ。

なぜかというと、インクが乾いて密度が増して、人間でいうと血栓のようなものができるので、それが万年筆に詰まってインクフローが悪くなって書き心地が悪くなるとか。

そんなこと知らないから、この20年もののミステリーブラックのインクをちょくちょく使ってました。

その情報を知ってから、この万年筆の状態がすごく気になってきたので、ペンドクターの方に診てもらいました。結果はとても状態はいいとのこと。ペン先も、まだまだ使えるとのことでホッとしました。

ただ、ペン先がちょっとずれてたようで、これはおそらく書いてる最中にこうなることはないので、手に入れた当初からこうなってたんじゃないかとの診断結果でした。

その場でチョチョイと1分もかからずにペン先のズレも直していただき、これからの万年筆生活の主力として、愛用していきます。

はじめての万年筆は、思いもよらぬ名品「モンブラン マイスターシュテュック 146」でした。

あなたのはじめての万年筆は何ですか?

このWebサイト「万年筆愛好家」では、僕が実際に使った万年筆のレビューや、万年筆に合うノートや手帳、さらにはペンケースやその他のお気に入りや気になる文房具まで、ステーショナリー関連のものを取り上げてまいります。

まだはじめての万年筆に出会ってない人は、役に立つ情報を発信していきますので、参考にしてみてください。

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